2013年10月15日火曜日

10/13  10月環境塾

平成25年10月13日
                環境塾(ソーラーアーク)

      
           ★  薪と森林再生

                講師紹介

           ■講師プロフィール
             森 大顕(もり ひろあき)氏

      1982 年愛知県愛西市生まれ。京都大学農学部森林科学科卒、同大学院農学修士。
      民間シンクタンクより現職。前職では観光政策の調査・研究及び政策立案に携わ
      る。その後、地域に根ざして山村再生に取り組むことを目指し転職。地域再生機
      構では主に木質バイオマスのエネルギー利用のための調査・研究、施設へのコン
      サルティング、地域での仕組みづくりを担当。2011 年春より、地域再生機構理
      事に就任。現在、和歌山大学研究員、木の駅上石津実行委員会幹事。

 
ぎふ地球環境塾講師陣の中では一番若い先生でした。
 
西濃地域の「木の駅上石津」でも、活動して見えます。
 
今日は、山と森林、材木、薪(まき)ストーブのお話が盛りだくさんでした。
 
  ① 山の役割にはどんなものがあるか?
   水を溜める
   水をろ過する
   空気をためる
   葉っぱが落ちて雨が降っても一気に川に流れるのを防ぐ
   空気を浄化する
   木があると風が冷えるので夏爽快
   光合成(空気、呼吸をする、二酸化炭素を取り込み酸素を出すこと)を行う
   森林セラピー、森林浴、楽しさ、癒しも期待されている
   日本の文化(京都北山の磨き丸太) 床柱などもある
   森林は環境にやさしい材木を、作り出している
   山の働きには各種の抽出成分がありキノコなどが生える
 
 
 ② 山の生き物(生物多様性)
    クワガタ、 かぶとむしが住んでいる。タカなどの鳥も多く住んでいます
    しかしタカのような強い鳥(動物でも餌にする)が、もしいなくなったら人間が欲しい木を、
    動物が増えすぎて大切にしているのに食べてしまう。
    つまり、生き物が自然にバランスよく住んでいれば良いが、片寄るとくずれる。
    いろいろな生物がいた方がバランスがとれている。
    だから、いろいろな生物が住みやすい山の環境が大切です。
   
   
 
 
   ③  山を上空から見ると木が広葉樹の範囲と針葉樹の範囲がきっちり分かれているのが、
    はっきりわかる写真をみせて、これは山の持ち主が違うことを学びました。針葉樹の方は、
    昔(今から30年ぐらい前)の持ち主が将来お金になるように材木になる木を、植えたけれど、 
    現在では、山から切った木を運び出すのに費用がたくさん掛かるため手入れが出来てない
    山(木が密集し薄暗く木の根元が、むき出しになっている)が増えたことも教えてもらいました
 
    木は太陽が良く当たるように切った方が良い
    昔は、木に値打ちがあったが、今は値打ちがなくなり手入れもできなくなった。
    手入れが、できないと山は、暗くて草も生えず地肌がむき出しになるなど土砂災害になる。
 
   
  ④ 2000年9月  東海豪雨で、矢作ダムが流木(切り捨て間伐で山にそのまま捨ててあった
    木が豪雨により山肌を滑って流れ出した木)でいっぱいになりあふれた水や流木が原因
    で、近くの保育園が流された。 下流の住民は山の手入れが出来ていないと大きな災害が
    起きると自分たちの身近なところまで影響があることがわかった。
 
 
 
  ⑤ 自分たちの将来息子や孫がこの地域でやりがいのある仕事をして、幸せに誇りを持って
     住み続けられる地域の再生が大切!
           
 
 
    便利な生活と引きかえに→→→お金と人が地域外へ流れていくと地域の元気が
    なくなる  薪を使って森と地球をげんきに!
 
    ドイツを視察したときの薪ストーブ(大きなスーパーマーケットで使用している)について
          説明を受けた ストーブの規模が大きく薪がたくさんいるが地域の人々の仕事が出来て
    石油、灯油を使わなくて、その地域全体の自給自足率が上がっているお話でした 
    地球にやさしく山にも環境にも、そこに暮らす人々の生活も潤い 素晴らしいと思った 
 
 
  ⑥ 恵那市の例
 
     森券で町おこし・・・・・・・・・・・・・・・・「軽トラ→→チェンソー→→晩酌」を合言葉にして 
                           木を切るのは大変で危ない 運び出すのは水分が
                           多くて重い 運び出す道も無い 木はお金にならない
 
     森券(町から補助金が出ている 地域でお金の代わりに使える)が山の手入れをした人に
     支払われる 地域で買い物に使うので地域が潤う
 
     木はお金にならないと思っているが曲がった木は細かくして紙にする 建材には無理
     な木は、薪にして燃料とすれば灯油、石油の代わりをする 今は生活が便利になったが
     すべてお金がかかる 恵那市は行政と地域住民が協働で山を守るプロジェクトを、森券
     を使うことで行っている
   
 
 
 
       ★ 使用済み液体の回収/精製
 
                          日本リファイン株式会社 
 
 
 
                             (環境経営士   吉田 一富 講師)
 
 
吉田講師の講義の様子


*今日は、今までの生活の中ではあまり聞いたことのないような言葉や仕事について
  たくさん学びました。
 
 (使用済み液体とは?)
 
  液晶、半導体、電子部品 医薬品 農業 科学メーカー 樹脂 繊維 
  印刷・塗料等いろいろなところに使われて、捨てずに回収された液体である事がわかりました。
 
  全て回収してリュース・リサイクルすればもう一度使えるが空気中に蒸発したり、
  焼却されたりして、回収しきれない液体もたくさんあることも知りました。  
 
  こうしたもう一度使えるように、使用済み液体を、リュース・リサイクルしているのが
  日本リファイン株式会社です。                                                                                                                                                                                                                                                 

  日本リファイン株式会社では、新品にした液体をもっと新品にする仕事もしている事
  なども学びました。アップサイクル(前よりも良いものをつくる)
 
 
 (地球温暖化について)

   地球温暖化のメカニズムと産業革命により人間の生活が便利になったこと。

   地球温暖化によって様々な植物や動物の生態圏に影響が出てきている。
 
      北極の白熊が白でなく茶色の模様が出て他の熊と交配している熊なども出てきている。

     これは北極の氷が溶けてだんだん温かい土地の方へ移動したためと考えられる。

     また、海の水位が上がり低い島など水没してしまう。
 
  
 
 
  (ジレンマ)
 
 
 わかっているけどやめられない!!
 
 ぜいたくのくせがついているので質素にできない!!
 
 ガマンできない!!
 
 しかし東日本大震災の平成23年3月11日の直後は日本全体が節約節電できた。
 
 講師は、今から20年前に世界の環境を知るために旅に出かけられたときの写真に写っている
 
 講師と一緒に世界旅行をしたカバンを現在も使って見えるという事で講義の時見せて
 
 いただきました。修理もしてありますが20年間も使いこむと愛着がわきとっても大切なものと
 
 なりましたと言うことでした。リペアー・・・・・・直して使う。すばらしい!!!!。
 
 個人個人がもったいない、環境に良くないを自覚することが大切!!

  温暖化を防止するために、ちょっと我慢する心。

 小さな事でも自分の出来ることをする。そして伝える。

 そうすると大きな力になり社会が変わっていく。
 
 


 (最後に・・・・・・・・・・・・・・)
 
 
絵本「はちどりのひとしずく」
 

森が大火事になったとき、はちどりは、くちばしで水を運び火を消そうと努力したが、他の動物たち
 
は笑っていて消そうとしませんでした。

でも、はちどりは、ひとりでも消し続けました。と言う内容です。

一人一人が出来ることで良いのでやれば大きな力になることがわかりました。

 

2013年10月2日水曜日

9/14  9月環境塾

平成25年9月14日       環境塾(ソーラーアーク)

         ★ 自動車社会

                    西濃運輸株式会社  (後藤振祐 講師)


 
トラックによる物流の話を聞きました。

* パソコンの物流を例にとって説明を聞きました。
 
 
 

 ① パソコンの材料や部品の多くが外国で作られる。
 
 船や飛行機で日本にやってくる。
 
 港や空港からトラックに積み込んで工場に運ばれる。
 
 いろいろな場所から集まってきた材料や部品は工場で組み立てられパソコンに変身
 
 1つ1つ箱に詰められて電気屋さんへ
 
 電気屋さんに並べられてやっとキミたちの前に登場
 
 お店から車で配達
 
 やった~パソコンが届いたよ~
 
 古くなったパソコンはまたまたトラックでリサイクル工場へ
 
 リサイクル工場で分解、分別されて再利用されるんだ。

 現在では、乗り物のうち1人を1km運ぶのに2酸化炭素を一番多く出すのがトラックで173g 
飛行機111g 電車19g です

  しかし、トラックの利用が、一番多く2酸化炭素排出量も一番多いので
エコドライブするように工夫努力しています。
 
 
 *トラックの空気圧を適正にする。
 *急ブレーキ、急アクセルをしない
 
 *トラック10分のアイドリングで180ccの軽油が無駄になる。
 *運転手は全員車を離れるときはエンジンキーがベルトにカールコードでつないであるので
   必ずエンジンを切っていますよ♪
 
 西濃運輸は「みんなにやさしい物流」に取り組んでいます。
 
 *4t車は6割がハイブリット車です。
 *天然ガス車や、電気自動車(現在1台)も導入しています。
 *フォークリフトは、バッテリーで電気式フォークリフトになります

   ● 後にトラックは急に止まれません
    制動距離(ブレーキを踏んでから車が停止するまでの距離)が長くとても危ない、
 ● 道路に出るときはしっかり左右を確認してくださいね。

   ● 止まっているトラックはいつ動き出すかわからないので
    トラックのまわりでは遊ばないでくださいね。 
 
★ ワークショップ  ペットボトルの花びん作り
1時間目と2時間目の間にペットボトルを使った花びん又は 
ペン立てのワークショップを行いました。
昨年も作りましたが今年の受講生からはいろいろなアイデアが生まれ
とってもステキな作品が数多く出来ました。
 
 
 
 
 
★2時間目 (岐阜大学の加藤助教授 学生4名補助員)
 
土のはたらき・やくわり
 
 
 物を支える
 水をたくわえる
 木や草に栄養を与える。 昆虫のすみか
 温度を一定にする
 
トンプソンの実験
    トンプソンは1850年(江戸後期)の人である
 
土の吸着力をみんなで実験しました。

教材は岐阜大学の皆さんが準備してくださいました。
上部を切り落としたペットボトル、コーヒーフィルター、割りばし、かぬま土、砂、赤色水、紙コップ
 
①  1方の紙コップに鹿沼土、別の紙コップに砂を入れ赤色水を注ぐ
②  割りばしでそれぞれのコップをかき混ぜる

 
  
 
③ 上部を切ったペットボトル2本用意してコーヒーフィルター下の写真のように入れて1方の方に
       は鹿沼土を赤色水で溶かしたもの、もう1方の方には砂と赤色水が混ざった方を注ぐ
 
④ 時間が経過すると下の写真のようになりました。
 
 
砂の方のコーヒーフィルターから落ちてきた水は早く落ちて、赤色がそのままでした。
鹿沼土の方は赤色が無くなりとうめいの水が少しづつゆっくり落ちてきました。
 
わかったこと
砂は水を含むのが少ない。赤色が養分とした場合養分がそのまま流れてしまい蓄えることが出来ない。このことから、砂漠では雨が降ったり養分を与えてもすべて流れてしまい植物が育たない。
鹿沼土は色を濾過するので養分を蓄えることが出来る。水も蓄えることが出来る。
 
土は酸性雨が降っても土の中で中和するはたらきがある。
土で植物が育つには光、水、養分、温度、空気等が必要なので
環境を大切にしながら生活したい
 
 
今日、実験のお手伝いをしてくださった岐阜大学生の方たちの夢を交えた自己紹介を聞きました。



 

みなさんそれぞれ、しっかり目標を決めて研究して見えることがわかり保護者からは、自分の子供も将来しっかりした生き方をしてほしいと、感想がありました。
そのほか今日の講師は保護者と年齢が近い方なのでとても親しみが持ててよかった。
水の実験を自分の目で見ることができてよかった。
土にはいろいろな働きがあることを、実験で理解できた。
この実験を塩水でやってみたい!土も塩味になるのかな?
工学部でもいろいろなことをしているのですね!
今日の赤色水は食紅で害がないものにしていただけてありがとうございました♪
 
 
下の写真は、ぎふ地球環境塾の環境関連の図書です。
塾生は好きな本を借りていただけますのでどうぞご利用ください。