2014年12月23日火曜日

12/13    12月環境塾

平成26年12月13日
  
               会場 (日本環境管理センター)

12月の環境塾は、1時間目「環境と経済」  2時間目「トレーのリサイクル」 
            ワークショップとして自然環境にやさしい廃油せっけんを作りました。

★ 「環境と経済」  大垣共立銀行  総合企画部 前野勝之 講師

 
  *経済ってなぁ~に?
  
    物の流れがあって社会生活を営むことになる。物の流れは生産→売買→消費
    経済と景気・・・・・・・・・・・景気が良い→経済活動が活発
                    景気が悪い→物が売れない 給料が減る 物を買わない
 
  *経済と環境の歴史
    ・昔は自分で家を建てたり食べるものも自分で育てたりと自給自足なので経済は
     いらなかった
     しかし、産業革命により人間の社会生活が活発になる事により環境破壊が
     起きるようになった
    ・銀行は経済活動の中でお金が必要となる会社へ預金者から預かったお金を貸す
     という役割を持っています
    ・自然を顧みず環境破壊すると次世代の子供たちが迷惑をする
 
  *これからの環境と経済
    ・経済→お金→もうけてよい生活→自然破壊→見て見ないふり
    ・自分さえよければ、自分さえもうかればという身勝手な経済活動が環境破壊を招き、
     しっぺがえしがくる。
 
  *大垣共立銀行は太陽光エコローンを用意して少しでも環境に良い生活ができる
    お手伝いをしています
 
 
  *環境クイズ
    みんなで環境クイズ10問に挑戦しました
 
    ①地球温暖化と言われていますが大気中に何がふえているのでしょうか?
      答え・・・・・・・二酸化炭素
 
    ②二酸化炭素を一番たくさん出している国はどこでしょうか?
      答え・・・・・・・中国 
 
    ③これから先100年で地球は最大何度温かくなると言われているか?
      答え・・・・・・・5,8度  海水は傍聴して9~88cm上昇すると考えられる
 
    ④岐阜県全体に占める森林の面積(森林率)は何%でしょうか?
      答え・・・・・・・81% 岐阜県は全国第2位  1位は高知県
 
    ⑤いらない木材や牛や豚のフンなどを使って電気を作ることをなんというのでしょうか?
      答え・・・・・・・バイオマス発電
 
    ⑥環境にやさしい行動とは?
      答え・・・・・・・・冷房の設定温度は低くしすぎない(冷房27度~28度)
 
    ⑦家庭の中で一番電気を多く使う電化製品は?
      答え・・・・・・・・冷蔵庫
 
    ⑧エアコン冷蔵庫などの材料の再生利用などを推進するための法律はなに?
      答え・・・・・・・・家電リサイクル法
 
    ⑨できるだけ環境にやさしい製品やサービスを選んで買うことは、私たちの大切な
      環境を守るために必要なことです。さて、この行動のことを何と言うでしょうか?
      答え・・・・・・・・グリーン購入
 
    ⑩冬の地球温暖化対策として、室温20度で快適に温かく過ごすための工夫・取組
      を何と言うのでしょうか?
      答え・・・・・・・・ウォームビズ
 
        以上の問題でした 全問正解の塾生は3人でした、みんなで拍手しました
 
        
      (現代の社会は刻々と変わっていきますので回答は完ぺき完全ではありません)
 
 
★ 「廃油せっけん作り」
  
    化学せっけん・・・・・・・・・・水に溶けないので川や海の環境を汚す
    廃油せっけん・・・・・・・・・・水に溶けてしまい地球に優しい
  
    (川を汚す家庭用排水は 環境を破壊して川や海に生息している生きものに悪影響を与え
     時には命まで奪ってしまう 私たち人間は地球という大きな生態系の一員であり 
     私たちの暮らしは、多様な生きものが関わり合う生態系から得られる恵みによって支えら  
     れています 私たちのいのちと暮らしを支えている生物多様性を守り 持続的に利用して 
     いくことは 私たちだけでなく 将来の世代のためにも必要です
     廃油せっけんを使うことは 生物多様性を守るための 一つの行動につながります
 
 
 
     ● 色の濃いものは、から揚げなどの廃油、白っぽいのは賞味期限切れの廃油を
      使ったものです
     ● 廃油せっけん(無添加せっけん)は、洗い流しても川・海を汚さないので環境にやさしい
     ● 家庭で使用したてんぷら油をリサイクルするので地球にやさしい
     ● 食器、衣類の洗濯、からだ、髪の毛のシャンプーなど何にでも使えます


★ 「トレーのリサイクル」   株式会社エフピコ  環境対策室  新矢恭三 講師

 
  
    
    ● 今日はゴミの問題について考えてみましょう

 
      (日本全国の1年間のゴミの量は?)
      *4.540万トン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2010年
      *4.540万トンのうち家庭ゴミは・・・・・・・・・・・・・・・2.970万トン 
      *日本人1人当たりの1日の家庭ゴミ・・・・・・・・・・・・約1kg(976g)
      *この家庭ゴミを処理するお金は・・・・・・・・・・・・・・・ 1人当たり1年間で14.100円

      (どうしたらゴミが減らせるか?)
      *3R
        ①リユース・・・・・・・・・・再使用→→→くりかえして使う
                       服のお下がりを着る
                       古本屋さんを利用する
        ②リデュース・・・・・・・・発生抑制→→ゴミも資源ももとから減らす
                                     詰め替え用を買う
                      買い物のときレジ袋いりません マイバックを使う
                      嫌いなものを頑張って食べる
                      食べ残しをしない
        ③リサイクル・・・・・・・・再生利用→→資源として再び利用する
                      もう一度 材料に戻し作り直す

    ● エフピコ方式のリサイクル

      一度使われたトレーやボトルはスーパーの店頭などで回収され エフピコのリサイクル
      工場で原料にされた後 もう一度 食品トレーに生まれ変わります

      ①食卓(消費者)→②販売(スーパー)→③配送(包材問屋)→④生産(エフピコ)

      ①消費者の私たちは きれいに洗って分別し乾燥する
      ②スーパーは 消費者から持ち込まれたトレーやボトルを店頭の回収箱に集める
      ③包材問屋は新しいトレーをスーパーに納品した帰りに回収されたトレーを引取る
      ④エフピコはトレーを配送した帰りの便で使用済みトレーを回収  工場で再生する

       


              エフピコで扱っている材料とトレーを見せていただきました

           
              
       (食品トレーの優れた特性)
        *軽い 
        *強くて丈夫
        *断熱性
        *クッション性
        *耐水性
        *衛生的
        *鮮度保持
        *コストダウン
       (もったいない!トレーがトレーにカエルよ♪)

       (エフピコの環境における取組)
        *全国20,000店あるスーパーの8,400ケ所から使用済みトレーを回収
        *リサイクルの主役は皆さんです 

              
           
        (受講生の感想)
        * すこしでもリサイクルをして地球環境に良い生活をしたいと思った
        *リサイクルは大切なので間違ったものを入れないようにきちんと覚えよう
        *講義が子供にもわかりやすいように丁寧な説明が良かった
        *普段何気なく捨ててしまっているトレーが大切な資源であることがわかった
        *地球への思いやりを忘れず環境のためトレー製品など見なおしたい
        *リサイクルできるものを出すとき あやまった自己判断で出さないよう
          消費者として勉強できて良かった
        *リサイクルに関する教育は、もっと必要だと思った

  
 
 
  

2014年11月12日水曜日

11/8  11月環境塾

平成26年11月8日
               会場(日本環境管理センター)

       今月は11月というのにとても暖かいというよりもやや暑い感じの日でした。

★ 1時間目 「森・里・海のつながり ー 魚附林(うおつきりん)ー 
                         岐阜大学応用生物科学部准教授 大西健夫講師

   今日の講義は地球上に雨として降った水の旅を通して、水は、森、川を豊かにし
   生物を育む過程を学び、理解、関心を持ち環境保全の大切さを学んだ。


   私たちの近くの川(揖斐川、牧田川、津屋川、大博川、木曽川、長良川など)の水は、とても
   大切な資源である。

   川や池のような大切な淡水は、地球全体からみると、とても少ない(わずかな水滴くらい)

   川の流れを大きく考えると大自然は人間の血液循環のように枝分かれする構造
   (もっと他のものに例えると、赤サンゴ、木の根っこ、カミナリのイナズマ、木の枝)のように
   水がローテーションして半永久的に使える。

   しかし、川の水が汚れたり、バランスが崩れると他の植物や動物に迷惑を掛けるので
   人間が汚さないようにしなければならないことを学んだ。

   川の上流の川幅は細く下流は太くなるが、人間の血管は心臓から流れ出るときは太く
   先の方は細くなる。正反対である。

   川の上流と下流では、水の成分が違う。

   鉄は生態系のすべてにおいて生命をつないでいく必須原点である!!!!!。

   人間の生命にとって赤血球の中の鉄分(ヘモグロビン)が酸素を運ぶ重要な役目をしている。

   川には鉄が多く流れていて有機物(タンニン)とくっついて溶け、植物プランクトンを育む。

   植物プランクトン → 動物プランクトン → 魚類 → 哺乳類  すべてが恩恵を受ける。

   水産資源を支える植物プランクトンは、海の生態系をささえている。

   ● 畠山重篤さんの言葉  ー魚附林ー
     川は陸の栄養分を海に運んでくれる。
     栄養のある川の水が流れ込んでこそ魚や貝のエサとなるプランクトンがたくさん育つ。

   ● 私たち人間は、知らない所で自然の恩恵をたくさん受けている。これからの生活について
     一人一人の自然を守る心がけが大切であることを学習した。



  

 ★  2時間目 「使用済み液体の回収/精製」
                           日本リファイン(株) 環境経営士 吉田一富講師

              
   
  


   ◎ 日本リファイン株式会社について教えてもらった事

    ● 各企業より排出される使用済み溶剤(ようざい)のリサイクルをする会社です。
      (使用済み溶剤とは自動車部品、コンピューター部品、ゲーム機の部品などを
      作るときに使われている液体の事)

    ● 主に蒸留(じょうりゅう)によって沸点(ふってん)の違う溶剤成分と不純物にわけて再び溶
      剤が使用できるようにリサイクルしている会社です。

    ● 捨てられる溶剤(環境に悪いもの)を、きれいにしている会社です。



   ◎ 地球温暖化のメカニズム

    ● 産業革命後の人間活動の拡大により2酸化炭素などの温室効果ガスの大気中の
      濃度が増加し、地表面の温度が上昇することを地球温暖化という。


   ◎ 人間は豊かさと便利さを追求し自然の役割を忘れ、地球を破壊している。

    ● 地球温暖化の影響で様々な植物や動物の生態圏に変化が起きていることを
      学んだ。

    ● 川や森を守ることは、植物や動物を守ることになる。人間活動は大切な自然に
      悪い影響を与えることを学習した。

    ● 自分たちが住んでいる地域を大切にし、守ることがひいては世界を守ることになる。

    ● 一人一人が出来ることでよいのでやれば大きな力になり地域の環境保全になる
      事を学習した。


   ◎ 地球規模で考え、足元から私たちに出来ることを始めましょう。



     
    





      

2014年10月14日火曜日

10/11  10月環境塾

平成26年10月11日
             会場(日本環境管理センター)

 
   今週も、台風19号が近づいていて前日から気をもんでいましたが、
   何とか無事10月塾を開催できほっとしました。


★ 土のはたらき・やくわり
             岐阜大学応用生物科学部助教授 加藤雅彦講師  学生3名補助員

 

  講義は、最初にトンプソンの実験と体験学習を行い、後から講義を受けました。
   
   ・ トンプソン(人の名前)は、土に物が引っ付く事に気づいた人。
     1850年(江戸時代後期)イギリス・ヨークシャー州地方の農民です。

 
   ・ トンプソンの実験の内容
     (必要なもの)・・・・・・・・・・・土、砂、ペットボトル(1本を真ん中で切って上と下を使う)
                     はし、赤色食紅色水、コーヒーフィルター2枚、紙コップ2ケ


 
左が砂  右が土
 
 
赤色水を砂、土の中にそそぐ
 
 
はしでかき混ぜる


                左が、土入り赤色水    右が、砂入り赤色水


 
     ・ トンプソンの実験で、わかった事
       土には色を吸着する力がある(土の方は赤色水が透明のなった)
 
     ・ 土のはたらき・やくわり
       ① 吸着力がある
       ② 木や植物に栄養を与え育てるはたらき
       ③ 水をたくわえるはたらき
       ④ 物をささえるはたらき
       ⑤ 温度を一定にするはたらき
       ⑥ 生き物のすみかになる(みみず、微生物、昆虫)
 
    (まとめ)
     ・ 今日の講義は、森や川の機能や果たす役割の原点になっている土について
       実験、体験学習をしました。
     ・ 土の吸着力は森の中で雨水などに含まれた色や汚れたものを吸着してきれいな
       飲める水に変えて谷を下り、平野の川に流れ海に帰っていき、海で蒸発し雨になり
       山や森に降りそそぐ水の循環と森や川の果たす役割の重要性が理解できた。
     ・ 土は、木や草に栄養を与え昆虫のすみかとなる。そして水を貯え微生物の
       のすみかとなり地球上の生き物の死骸とかごみを分解して地球上をきれいにし
       生物多様性の重要な役割を果たしている事も学びました。
   (受講生の感想)
     ・ 今まで土についてかんがえたことはなかったが私たちの生活に大切な役割を
       している事を学んだのでこれからの良い環境づくりを考えていきたい。
     ・ 土の研究が環境に役立っているのを知った。今、自然災害が多いので、土の役割を
       通して水の循環が影響していることもわかり、土、森、川の役割の重要性が
       理解できた。これらを、皆さんに伝えていきたい。
 
        
★ 循環型社会のしくみ
                日本環境管理センター株式会社  牧野太樹講師
 
     ・ 4月の環境塾で浄化槽から流れ出る水の行方について学習し、植物(とうもろこし)
       の育成体験及び観察を通して生物多様性の保全と仕組みを学んだ。
     ・ 4月にとうもろこしの種まきの体験をした事に引き続き10月は、収穫体験をした。
     ・ 生物や、植物(とうもろこし)には水と栄養が必要なことも知った。
     ・ 収穫体験をして、焼きとうもろこしの試食もさせていただきました。
       とっても甘くておいしかったです。
     ・ とうもろこしの実の数は偶数、絹糸と粒の数が同じで500粒から600粒位である事を、
       初めて知りました。
      ・ 輪切り一周も偶数となっている。
 
     
             
   
 



 



 
       
 

 

2014年9月17日水曜日

9/13   9月環境塾

平成26年9月13日 土曜日

            ハートピア安八


今日は、朝からとってもさわやかなひさしぶりの晴天でした。

 ● 1時間目 「夜空の星々と光環境」   船越浩海講師

今回は、岐阜県最大の望遠鏡で太陽の黒点を見るのに、とても良い条件がそろった天候でした。
天候の関係で条件がそろわないと望遠鏡は見れません。

船越講師は、受講生に限られた時間内に下記3つを時間の配分を考え実施してくださいました。
①望遠鏡を見ること
②プラネタリュームを見ること
③講義室で光環境の光害(ひかりがい)について学ぶこと
場所移動に受講生もてきぱきと協力してスムーズに学習できました。♪ 
①3階の天体望遠鏡で受講生、保護者それぞれ、順番に太陽の黒点、プロミネンス(炎)を見ました。
 
 *太陽を望遠鏡で見ると赤色でびっくりした。
 
 *貴重な体験ができてうれしい。
 
 *皆既月食をみたい。
 
 *月、太陽、星がこんなにきれいで、火柱や、黒点があることを初めて見たのですごい。
②プラネタリュームで皆既月食が今年は10/8に見られることを教えてもらった。
 *講師の解説がユーモアをまじえてとても分かりやすかった。
 *毎日天の川が見えるくらいのきれいな空気の夜空になれば心がうきうきする。
 *プラネタリュームは、3回目ですが展望台で望遠鏡を見たのは初めてでうれしかった。
 
③光害(ひかりがい)夜の街灯をよく見ると必要なところに必要なだけ光が届いていればよいが、
  道をあまり照らさず必要のない空とか田んぼなどを照らしている光のこと。
 *田んぼの稲が夜まで明るいと実がつかないことを知った。
 *必要なところだけ光を照らす工夫をしたフードを取り付けることが大切なことを知った。
 *町のあかりで夜が夜でない環境になり昼と夜の感覚がなくなり季節通りに花が咲かない
  ことを学んだ。
 *電気の無駄をやめる。しかし、1人だけ節電しても発電所の発電量は、
   計画発電なので急に減らすことが、できない。
   しかし、消費電力量を予測して発電しているため100人以上とかたくさんの人が
   節電すれば発電量を減らすことができることを知った。


 ● 2時間目  「自然と人」  小野木三郎講師

★ 環境学習のねらい
  地球上に生存するすべての生物、動物は皆んな意味があって生きていることを学ぶ。
  いらない生物、植物、動物はいない。
★ 講義の内容
 *モンゴルの砂漠、草原の写真をパワーポイントで見ました。立木が育ちません。
   一年間を通して雨がわずかしか降らないので水に困っていることを知りました。
 *春夏秋冬、四季があるのは日本だけ、世界中で一番幸せな国。
 *太陽のエネルギーが植物を育てる→デンプン、糖分ができる→動物がそれを喰う。
   一つの命の下には犠牲になる命が限りなくあることを学んだ。生物多様性
 *生物や虫、昆虫、動物の生きていく目的は、自分とそっくりの子供を地球上に残すことを
   目的としている。
 *地球にはごみ掃除屋(ダニ、きのこ類が自然のごみを分解する)がいて自然循環している。
   人間社会のごみは市役所が集める。循環できない。
 *私たちが地球号といういずれ沈没する豪華客船に乗り旅をしていると例えると
   人間が船の中で一番いい部屋にいて、飛騨牛を食べながらワインを飲んでいる生活を
   している。
 
   しかし、船はあっち、こっちに穴が開いている。私たち人間は、どこに穴が開いて
   いるのか調べて防ぐ人になってほしい。
★ まとめ
  *人類は繊細な自然の恵みを忘れ、たくさんの植物、動物の生命の上で自然界を
    支配している仕組みについて学んだ。
  *日本は、ヨーロッパ諸国と比べると四季があるので動植物や樹木の種類がとても
    多い事を学びこの環境を次世代の人類にも引継がなければならないことを学習した。

 






2014年8月18日月曜日

8/9   8月環境塾

平成26年8月9日


    8月 環境塾 (ハートピア安八)

 
  先月の環境塾の時も大変心配しましたが、今月も近年にない大型台風が近づいてきている
  中で開催することになりました。

  朝から東海地方は台風の影響で、雨に見舞われていました。

  講義の前に、県の職員の方から今日の環境学習は、環境を守る森林環境税という税金が、
  使われていることを教えていただきました。


  「草木染め」
           所 鳳弘 講師  他、染色専門スタッフ6人に指導を受けました。

 環境学習のねらい
  
  ★ 私たち人間は、地球という大きな生態系の一員であり、私たちの暮らしは、
      さまざまな 生きものが関わり合う生態系から得られる恵みによって支えられている
      事を学ぶ。

    ★ 私たちの いのちと暮らしを支えている植物を含む生き物を、持続的に利用しながら
      守る方法について学ぶ

   ★ 生態系の中の植物を使い人間や他の動植物にどのように、かかわり合っている
      のか染色体験を、通して学ぶ。
   

 講義の内容

 タデ科の藍は、日本の色ジャパンブルーと言われる。
 日本には5000種類位ある中の2800種類が岐阜県にある。
 藍染めは2000年前から行われていた。

 虫除けになるので藍を野菜の回りに植えると虫が付きにくい。
 へびが嫌がる。(ガラガラヘビ)

 藍は、1年草なので、無くしてしまうともう作ることはできない。
 第2次世界大戦で米、以外は作ってはいけないと言う命令が出たとき、
 徳之島の佐藤家の妹さんが山奥に住んでいたため内緒で育てていた。そのおかげで
 日本は、藍を絶やさないでおくことが出来た。

 藍の虫よけ効果のおかげで、藍の周りのの植物が害虫の影響をうけないで
 育つことが出来る。
 人間も藍染めのおかげで害虫やガラガラヘビから守ってもらった。
 昔から農業に携わる人々が藍で染めた衣類やテントを用いて農作業をした。

 藍染体験

 2種類の染め方を習いました。
 ①絞り染め(輪ゴムでハンカチを好きなように縛り模様を付ける)
 ②板染め(割り箸でハンカチをたたんだ所を挟んでそのまま染液に漬け模様を作る)

 ミキサーで藍の葉を粉砕して講師が用意された発酵藍液の中へそれぞれが輪ゴムや
 割りばしを挟んで作った作品に染色を行いました。

 現代は科学染料で染めることが多いので草木染めは環境の面でも安全で興味深いと
 言うことでした。

 受講生と保護者は、初めての経験を楽しみながらも、植物多様性について考えながら
 一生懸命作品を作りました。














(感想レポート内容)

 *藍やその他の植物が助け合って生きていることを学んだ。人間や動物にも
  当てはまると思った
 *藍がむしよけになることがすごいと思った。昔の人の知恵はすごいと思った。
 *生命の不思議というか、緑色の植物から青色(藍色)の染物が出来る事を学んだ。
 *久しぶりに講師(着物だった)の和を感じた。体験も良かった。
 *唯一無二の作品を作れる楽しみが有りました。
 *ミキサーで液状に簡単にできる現代は、楽だと思った、染色の変化に驚きました。
 *日本にとってとても大切な物なのでこれからも残しておかなければならない
  日本の文化だと思った。
 *藍を発酵させインディゴをうまく取り出す方法を昔の日本人が考えた。
 *藍の葉の汁が空気に触れると緑から青になったのでビックリした。
 *思い通りに模様が出ず染めるってむずかしいなと思った。
 *所先生のもったいないと言うお話が胸にしみた。
 *世界に一枚しか無いハンカチ、宝物を大切にしたい。
 *昔からの染め方が今も伝えられているのはすばらしいと思った。
 *自然を利用して染めることがすばらしいし、環境にも良いと思った。
 *はじめて、草木染めを体験して、植物なのにこんなにきれいな藍色が出ることを
  知って驚いたし人間はすばらしいと思った。

  ★ 今日は、あいにくの雨降りなので藍の発色が、晴天に比べて残念と
    所講師が話されていました。

  

 

2014年7月16日水曜日

7/12   7月環境塾

平成26年7月12日 


先日から、過ってない大型台風の日本列島直撃ニュースが流れていましたので、環境塾開催について、台風情報を聞きながら大変、気をもみました。

 開催場所も、今回初めての「かみいしづ緑の村公園」で行いましたため、

事前に、現地を下見に行って山の中なのも確認していましたので台風被害が
無ければよいが等心配していましたが台風通過予定日が1日早まり、通り過ぎた本日は
朝から予想外の穏やかな日で助かりました。

 しかし、通過した地域では大変な被害が出ていて心が痛みます。


場所は、「かみいしづ緑の村公園」  

現地集合で10:00~12:00まで.


「薪と森林再生」   地域再生機構理事 森大顕 講師

環境学習のねらい
     * 地球温暖化による将来の地球の危機を学び、地球を守るため森林再生に
        ついて学ぶ

     * 森や川の機能や果たす役割の重要性を学び森づくり川づくりについても理解する

     
学習内容
     * 川の上流から下流までの水の流れ方を学び山が荒れると異常気象による豪雨
        で洪水が起きるため山を守らなければならない事を学んだ。

     * 日本全国、緑の多い山が多いが地肌に草が生えていない。木が密集し光が
        地面に届かないため草が生えず水が貯えられない。雨が降るとすぐ流れて
        しまう。

     * 真っ直ぐな木は良いが、曲がったり、斜めになった木は安いので、 
        山に放置され豪雨になると土砂崩れを起こしたときなどに川に流れてきて
        膨大な被害が下流で起きる。

     * 昔の浮世絵を見ると後ろの山は、はげ山が多いこれは山の木を、昔の人たちは
        燃料として必要としたから山から切って使っていた。自然循環が良い。

     * 今は、サウジアラビヤなどから油を買って燃料としているため山の木がいらなくなり
        どうしたらいいのか国や県も考えているが私たちも考えることが大切です。

     * 少しでも山の木を薪として使い木のエネルギーを見直す必要がある。
     
        
     * 里山資本主義
        里山資本主義とはマネー資本主義の反対語としてつくった言葉です。
        マネー資本主義では、生活に必要なものを全てお金で買ってきます。
        ですので、お金が大事なので、もっともっと持っているお金を増やしましょう
        というのがマネー資本主義です。

        里山資本主義はその反対で、なんでもかんでもお金ばかりではなく、
        生活に必要なものは採ってくるとか、物々交換とか、育てるとかして調達しては
        どうだろうということです。
        人が住んでいる場所の近くにある山を、うまく暮らしに活かす「里山」という
        技術は世界的に有名です。日本では、昔からお金だけではなく、地元の資源を
        循環させて、大事に育てながら、使える分だけ使って、回していこうというシステム
        が備わっています。
        一方的に木をとってくるのではなく、きちんと育てて、薪を取り、山菜を取り
        肥料をつくります。また、山を保全するので養分が流れていき、海でまたいろいろな
        ものが育ちますし、木をちゃんと残しているので洪水が起きにくくなります

      * 地元の木を使ってほしいと言う願いをこめて、山の木を薪としロケットストーブを
         作成し利用体験をした。

      * ロケットストーブ
         キャンプ・非常用等に使う。 そのほか、木のエネルギーを家庭で年に
         数回でもよいので、実際に使い料理の煮炊きに役立つ事を知る。














   
   木に火をつけるとすごい煙が出ることや、木には簡単に火がつかない、
   火がついてしまえば、少しの木を燃やすだけでかなり大きいエネルギーの熱に
   なる事も知った。 
   火を燃やせるロケットストーブにするまでには、
   みんなと協力し考え工夫をしなければ、完成できないこともわかった。

   実習体験することにより、塾生、保護者も多方面にわたった学習内容があり有意義な
   環境学習でした。
  
   大きな怪我もなく無事終了しました。










2014年7月8日火曜日

6/14  6月環境塾

平成26年6月14日
           徳山ダム見学会  8:00~16:00


   *参加者は、塾生、保護者、スタッフなど合わせて84名で
     大型バス55人乗り2台で出かけました。
     出発したときは大変天気も良く安心していましたが、だんだん徳山ダムに、近づくにつれ
     雲行きが怪しくなりとうとうバスのワイパーを動かさなければならないほどの降りになり
     とっても心配しましたが、なぜかダム到着時には雨が上がりラッキーでした。
     途中野生のサルが道を横切り塾生たちは初めて野生のサルを見ることが出来ました。
     徳山会館での昼食の時にはイヌワシやクマタカといった希少な猛禽類が生息している
     と、いう事を聞いていたので、とても大きな鳥が来て低く飛んでいましたからイヌワシか
     クマタカなのかなと思いました。

   *徳山ダム見学の目標
     ダム周辺で見られる生き物たちと自然環境を守るためのダムの働きを学習
   ダム建設に当たり山を出来るだけ削らずに自然をそのままに残す工夫、
   野生の生き物を保護してダム建設前と変わらない生活が出来るようにし、
   自然をそのまま残せるようにした工夫、さらに今後についても森林を今までの
   まま残して守る工夫を学ぶ。

  *内容
    貸し切りバスで徳山ダム、周辺の森林徳山ダム湖に溜められた水を見学し、
    森林に棲む鳥獣類を観察し、水環境や生物多様性の重要性を学びました。
    そして生物多様性の保全活動についても学びました


タイムスケジュール

  8:10  日本環境管理センター出発
  9:10  揖斐総合庁舎 合流 出発

  10:00  森と水の学習館
        ・ 揖斐川水源地域の広大で豊かな自然環境の保全活動、
          この自然を活用した体験学習・環境教育・上下流交流、
          水源地域の情報発信などの活動を通じて、揖斐川水源地域の森林・川・水・
          野生生物など自然環境の保全と水源地域の活性化に取り組んでいる事
          を、知りました。。
        ・ 私たちは、徳山ダム上流域は、揖斐川流域全体の貴重な財産である事も
          学びました。
        ・ 揖斐川 水源地域の豊かな自然環境の保全と水源地域の活性化を
          図ることを目的とし、ダム管理と整合を図りながら保全活動、環境教育、
          調査研究、拠点施設の管理などを行っていることも知りました。
        ・ 学習館には間伐材を利用した作品の展示などもありました。
        ・ 山を守るため、・混みあった森林から曲がったり弱ったりしているスギや
          ヒノキなどの針葉樹を抜きぎり、 森林の中を明るく保ち、 真っ直ぐ育てる為に
          必要な作業があることも知りました。
        ・ 間伐を行わない森林では樹木の生長がにぶく、根を張ることも難しくなります。
        ・ 森林の中は暗いため下草も生えないので、水源涵養力、土壌保全能力の低い

          森林になってしまい強い雨が降ると土砂崩れなどの大災害につながることも
          わかりました。

 10:20  徳山ダム見学
          水と森の学習館で、徳山ダムについて説明を受けました。
          

①ダム堤体内視察



② 選択取水設備視察

 ③ ダムサイト左岸広場 
 


         ④徳山会館前広場
       


 11:40  徳山会館 (昼食)


 13;00  藤橋城(西美濃プラネタリューム見学)

 14:00  道の駅(星のふる里ふじはし)

 16:00  日本環境管理センター到着