平成26年7月12日
開催場所も、今回初めての「かみいしづ緑の村公園」で行いましたため、
事前に、現地を下見に行って山の中なのも確認していましたので台風被害が
無ければよいが等心配していましたが台風通過予定日が1日早まり、通り過ぎた本日は
朝から予想外の穏やかな日で助かりました。
しかし、通過した地域では大変な被害が出ていて心が痛みます。
場所は、「かみいしづ緑の村公園」
現地集合で10:00~12:00まで.
「薪と森林再生」 地域再生機構理事 森大顕 講師
環境学習のねらい
* 地球温暖化による将来の地球の危機を学び、地球を守るため森林再生に
ついて学ぶ
* 森や川の機能や果たす役割の重要性を学び森づくり川づくりについても理解する
学習内容
* 川の上流から下流までの水の流れ方を学び山が荒れると異常気象による豪雨
で洪水が起きるため山を守らなければならない事を学んだ。
* 日本全国、緑の多い山が多いが地肌に草が生えていない。木が密集し光が
地面に届かないため草が生えず水が貯えられない。雨が降るとすぐ流れて
しまう。
* 真っ直ぐな木は良いが、曲がったり、斜めになった木は安いので、
山に放置され豪雨になると土砂崩れを起こしたときなどに川に流れてきて
膨大な被害が下流で起きる。
* 昔の浮世絵を見ると後ろの山は、はげ山が多いこれは山の木を、昔の人たちは
燃料として必要としたから山から切って使っていた。自然循環が良い。
* 今は、サウジアラビヤなどから油を買って燃料としているため山の木がいらなくなり
どうしたらいいのか国や県も考えているが私たちも考えることが大切です。
* 少しでも山の木を薪として使い木のエネルギーを見直す必要がある。
* 里山資本主義
里山資本主義とはマネー資本主義の反対語としてつくった言葉です。
マネー資本主義では、生活に必要なものを全てお金で買ってきます。
ですので、お金が大事なので、もっともっと持っているお金を増やしましょう
というのがマネー資本主義です。
里山資本主義はその反対で、なんでもかんでもお金ばかりではなく、
生活に必要なものは採ってくるとか、物々交換とか、育てるとかして調達しては
どうだろうということです。
人が住んでいる場所の近くにある山を、うまく暮らしに活かす「里山」という
人が住んでいる場所の近くにある山を、うまく暮らしに活かす「里山」という
技術は世界的に有名です。日本では、昔からお金だけではなく、地元の資源を
循環させて、大事に育てながら、使える分だけ使って、回していこうというシステム
が備わっています。
一方的に木をとってくるのではなく、きちんと育てて、薪を取り、山菜を取り
肥料をつくります。また、山を保全するので養分が流れていき、海でまたいろいろな
ものが育ちますし、木をちゃんと残しているので洪水が起きにくくなります
* 地元の木を使ってほしいと言う願いをこめて、山の木を薪としロケットストーブを
作成し利用体験をした。
* ロケットストーブ
キャンプ・非常用等に使う。 そのほか、木のエネルギーを家庭で年に
数回でもよいので、実際に使い料理の煮炊きに役立つ事を知る。
木に火をつけるとすごい煙が出ることや、木には簡単に火がつかない、
火がついてしまえば、少しの木を燃やすだけでかなり大きいエネルギーの熱に
なる事も知った。
火を燃やせるロケットストーブにするまでには、
みんなと協力し考え工夫をしなければ、完成できないこともわかった。
実習体験することにより、塾生、保護者も多方面にわたった学習内容があり有意義な
環境学習でした。
大きな怪我もなく無事終了しました。