2014年11月12日水曜日

11/8  11月環境塾

平成26年11月8日
               会場(日本環境管理センター)

       今月は11月というのにとても暖かいというよりもやや暑い感じの日でした。

★ 1時間目 「森・里・海のつながり ー 魚附林(うおつきりん)ー 
                         岐阜大学応用生物科学部准教授 大西健夫講師

   今日の講義は地球上に雨として降った水の旅を通して、水は、森、川を豊かにし
   生物を育む過程を学び、理解、関心を持ち環境保全の大切さを学んだ。


   私たちの近くの川(揖斐川、牧田川、津屋川、大博川、木曽川、長良川など)の水は、とても
   大切な資源である。

   川や池のような大切な淡水は、地球全体からみると、とても少ない(わずかな水滴くらい)

   川の流れを大きく考えると大自然は人間の血液循環のように枝分かれする構造
   (もっと他のものに例えると、赤サンゴ、木の根っこ、カミナリのイナズマ、木の枝)のように
   水がローテーションして半永久的に使える。

   しかし、川の水が汚れたり、バランスが崩れると他の植物や動物に迷惑を掛けるので
   人間が汚さないようにしなければならないことを学んだ。

   川の上流の川幅は細く下流は太くなるが、人間の血管は心臓から流れ出るときは太く
   先の方は細くなる。正反対である。

   川の上流と下流では、水の成分が違う。

   鉄は生態系のすべてにおいて生命をつないでいく必須原点である!!!!!。

   人間の生命にとって赤血球の中の鉄分(ヘモグロビン)が酸素を運ぶ重要な役目をしている。

   川には鉄が多く流れていて有機物(タンニン)とくっついて溶け、植物プランクトンを育む。

   植物プランクトン → 動物プランクトン → 魚類 → 哺乳類  すべてが恩恵を受ける。

   水産資源を支える植物プランクトンは、海の生態系をささえている。

   ● 畠山重篤さんの言葉  ー魚附林ー
     川は陸の栄養分を海に運んでくれる。
     栄養のある川の水が流れ込んでこそ魚や貝のエサとなるプランクトンがたくさん育つ。

   ● 私たち人間は、知らない所で自然の恩恵をたくさん受けている。これからの生活について
     一人一人の自然を守る心がけが大切であることを学習した。



  

 ★  2時間目 「使用済み液体の回収/精製」
                           日本リファイン(株) 環境経営士 吉田一富講師

              
   
  


   ◎ 日本リファイン株式会社について教えてもらった事

    ● 各企業より排出される使用済み溶剤(ようざい)のリサイクルをする会社です。
      (使用済み溶剤とは自動車部品、コンピューター部品、ゲーム機の部品などを
      作るときに使われている液体の事)

    ● 主に蒸留(じょうりゅう)によって沸点(ふってん)の違う溶剤成分と不純物にわけて再び溶
      剤が使用できるようにリサイクルしている会社です。

    ● 捨てられる溶剤(環境に悪いもの)を、きれいにしている会社です。



   ◎ 地球温暖化のメカニズム

    ● 産業革命後の人間活動の拡大により2酸化炭素などの温室効果ガスの大気中の
      濃度が増加し、地表面の温度が上昇することを地球温暖化という。


   ◎ 人間は豊かさと便利さを追求し自然の役割を忘れ、地球を破壊している。

    ● 地球温暖化の影響で様々な植物や動物の生態圏に変化が起きていることを
      学んだ。

    ● 川や森を守ることは、植物や動物を守ることになる。人間活動は大切な自然に
      悪い影響を与えることを学習した。

    ● 自分たちが住んでいる地域を大切にし、守ることがひいては世界を守ることになる。

    ● 一人一人が出来ることでよいのでやれば大きな力になり地域の環境保全になる
      事を学習した。


   ◎ 地球規模で考え、足元から私たちに出来ることを始めましょう。