2015年12月13日日曜日

12/12   12月環境塾

平成27年12月12日
    
    12月 環境塾 (日本環境管理センター)

  12月も、すでに半ばなのに日中の気温が、25°Cとテレビのニュースが流れ、半袖でも
  汗ばむようで、地球温暖化を肌で感じられる日でした。

 ★ 1時間目
    「自然環境の保全」     伊藤健吾 講師   岐阜大学応用生物科学部教授

 
      ------自然を守るってどういうことだろう?------
 
                  たとえば→→→生き物を守る(絶滅危惧種、希少種)
                  
                  クロサイの保護  ➡ 生息域外保全(保護)
                  イタセンパラの保護
 
                  カワバタモロコの保全 ➡ 生息域内保全
                  ダルマガエルの保全
 
      *保護とは・・・・・・・・・・・・(対象物を守る)
                      例えば動物園のように人工的に育てる(野生ではない)
 
      *保全とは・・・・・・・・・・・・(生息域内保全)
                      守りたい生物とその生息している環境を守る(野生のまま)
                  
 
      *環境とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                  生物が生きていくのに必要な取り巻きの輪  
                  生き物によって必要な環境は異なる
 
                  人間の生活環境と生き物の生息環境は異なる
 
                 (例えば行動範囲)
                  1番広い→人間(電車、飛行機に乗る)
                  2番   →タカ、やその他の鳥(空を飛ぶ)
                  3番   →蜂(空を飛ぶが決まった範囲だけしか飛ばない)
                  4番   →カエル(田んぼや水のあるところ)
 
                 (人間の行動範囲の中に生き物の行動範囲がある)
                  人間がやりたい放題やってるとその他の生き物たちが困る
        
      *自然とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                  人が立ち入ってない手つかずの自然(日本には無い) 
                  二次的自然(里山など維持的管理をして、人と自然が共存している)
                   
      *環境収容力・・・・・・・・・・・・・・・・・
                  生き物が生きていく為に必要な入れ物の大きさ
                  人間、動物、植物それぞれに必要な環境が違う
                  すべての生き物が共存していく為に人間だけが勝手気ままな
                  事をしていてはいけない
                  すべてを大切にして生きていくことが必要
 
      *注意しなければならない事・・・・・・・("^ω^)・
             ●特定の生物(絶滅危惧種や産業種のアユ、ヘラブナ)に注目しすぎない
              その他大勢の生き物も大切にしよう
             ●環境条件を絞り込みすぎない人間の理解していることはほんの一部です
             ●人間の望む環境と生物の望む環境は必ずしも一致しない
             ●人間と自然の共存をいかに図っていくかは大きな問題です
 
      *まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
             ●自然界、生態系はとてもフクザツです
              でもそれを調べて理解することは、とても面白いことです
             ●全ては観察から、よく見ることから始まります
             ●身の回りにたくさんの生物が暮らしています 意識して見るように
              心がけてください
  


  ★ ワークショップ(廃油せっけん作り)
     
   廃油石鹸は、洗い流しても川・海を汚さないので環境にやさしく、
   自然に分解されます。また、家庭の使用済油(てんぷらなど)を使って作ります。   
   使用済み油をリサイクルするので、地球に優しく経済的です。
  (作り方)
 
   用意するもの  ******* 廃油(使用済み油) 330㍉㍑
            苛性ソーダ(水酸化ナトリウム) 45㌘
            水 100㍉㍑
            ペットボトル 1本(1リットルくらいがちょうど良い)
            マスク・手袋
            氷
            計り(スケール)

    ①苛性ソーダを45㌘計り、ペットボトルに入れます。
        (この時、絶対苛性ソーダには、素手で触れないで下さい。手袋等をつけて下さいね。)
   ②その中に、水100㍉㍑を入れます。
      苛性ソーダが水に溶け、一気に温度が上昇します。
       (この時、絶対に蓋はしないで下さいマスク等を着用し、絶対に気体を
       吸い込まないよう気をつけて下さい。換気扇の下や、家の外などで、行って下さい)    
      ③氷のたくさん入ったボウルや鍋などにペットボトルをつけ、溶かしながら冷やす。
   ④冷えたら、中に廃油330㍉㍑を入れます。
   ⑤ペットボトルの蓋をし、約5~10分、頑張って振って振って、振りまくって混ぜる。
       中の液体がどろどろっとしてきたら、出来上がりです。
   ⑥液体が固くなるまで置いておきます。(ふたをしないで一ヶ月以上保管)
   ⑦固くなったら、ペットボトルごと、適当な大きさに包丁で切ります。
    廃油石鹸が白っぽく完全に乾くまで、外や風通しの良い所で乾燥させます。
     
   乾燥したら、出来上がりです♪♪ 食器、からだ、靴、衣類などに使えます。





        色の濃いものは、から揚げやとんかつを揚げた後の油を使いました


  ★ 2時間目
     「使用済み液体の回収&精製」     吉田一富 講師   日本リファイン株式会社
                      


     *生物が生きていくためには、地球温暖化の原因と考えられる二酸化炭素を
       増やさないのにはどうしたら良いのか?

     *日本リファイン株式会社が行っている溶剤リサイクルの役割
       使用済み溶剤(自動車部品、コンピューター部品、ゲーム機の部品などを作る時に、
       使われる液体)が、焼却されたり空気中に捨てられる(もったいない)のを防ぐため、
       主に蒸留によって沸点の違う溶剤成分と不純物に別け再び使えるようにしている

     *人間の活動により1961年~1990年の間に地球の温度は0.85°C上がった

     *このことにより異常気象が発生している
       ●極端な気温
       ●極端な降水
       ●地球全体が乾燥傾向
       ●破壊的なサイクロン
       ●海面上昇
       ●海の酸性化

     *地球温暖化は、人間活動の影響が主な要因である可能性が極めて高い 
       (95%の可能性)
      人間活動の影響とは、化石燃料を燃やしたり、森林を伐採することで「温室効果ガス」
      が、増えてしまった

     *「地球規模で考え、足元から行動せよ」
       今、私たちにできることを実行していきましょう!!!!!



                 
       
 
 

2015年11月17日火曜日

11/14   11月環境塾

平成27年11月14日
   
      11月環境塾   (ハートピア安八)

    今日は、昨日からの雨が朝から降っていてお昼になってもまだ止みませんでした。
    1時間目の「夜空の星々と光環境」の船越浩海講師のご都合が悪くなり、急きょ「里山の話」
    を、田中俊弘岐阜薬科大学特命教授にお願いしました。


 ★里山の話     岐阜薬科大学特命教授 田中俊弘 講師

        


       ◎大自然の環境を人工的に作り出すことは出来ない。
         ダムや橋の工事を行う時にその場所にしか生きていない植物や生物、動物などを
         同じような条件になるように、人間の力で場所を作っても生きていくことが難しい。
       ◎シデコブシはモクレン科モクレン属の落葉小高木で、日本固有種である。
         準絶滅危惧(NT)に指定されている。
       ◎ひめこうぼね(姫河骨は、わが国の本州、中部地方以西から四国、九州に分布して
         い る。池沼や湿地に生え、長円形の葉を水面に浮かべている)岐阜市1丁目1番
         地の近くに生育地があるのを写真で見せてもらった。
       ◎シデコブシ、姫河骨など岐阜生物多様性研究会が保護活動をしている事を学んだ。

       ●里山とは?
        自然の中から木や薪、炭、肥料など、生活に必要な恵みを受けて暮らしをして
        人里近くにある。人の手が入ることで生態系のつりあいがとれている地域の事。
       ●イナゴの大群が発生し我先にどんどん集団で前に進み、ついに陸地から海の
        中に落ちて多くの一生懸命進んだイナゴが死んでしまい、ちょっと遅れたイナゴたち
        や、特別優れていたイナゴたちだけが助かった話を例えに出して、子育てもこれに
        似ているので、保護者は、余裕を持った方が良いのではないかと話された。
       ●生物や植物は、何十倍、何百倍と卵を産むけど親まで成長するのはほんの
        わずかである。すべて地球上の生命は、どれを取ってみても、自分一人、ただ一種だ
        けで生きていくことはできません。これが生物多様性であることを学んだ。
       ●現代の人間だけは、賢いのでたくさん産まなくても育つが、戦争時代はたくさん
        生んだが、全部が育たなかった時代もあった。
       ●親から授かった命を大切にして次の代につなげたい。


 ★自然と人       自然保護協会参与 植物学者 小野木三郎 講師

       ◎講師の、髪、上着、ズボン、くつ、パソコン、カバン全てがみどりでした。
 
 
       ◎全ての元は、緑(植物)から始まっている。
        何でも、原点は緑、水である。
       ◎人間は、自分たちが、他の生物を生かしているように思っているが、
        実は植物によって生かされている。
               ◎植物がないと人間は生きていけない。

      
         日本の国土の70%が森林である。そして世界一美しい四季の移り変わりがある。
      日本は、世界に誇れる国である。

       ●自然の社会は、虫が植物の受粉を助ける→植物は草食動物に食べられる→
        草食動物は肉食動物に食べられる→人間が食べる。
       ●生産者(緑の植物)→消費者(動物)→分解者(虫、微生物) で、成り立っている。
        
 
        ●人も動物も消費者である。植物は二酸化炭素を酸素に変え澱粉を作っている
        最も大切な生産者である。
       ●地球の現状は破壊が進んでこのままでは地球上で生活できなくなる。
       ●人間は、地球に悪いことをしているトップランナーである。
       ●悪いと思ったら反省をしてつつましやかな生活をしなければならない事を学んだ。

           

      ※大変印象的な話し方で、ダジャレが飛び、会場が盛り上がり楽しい講義でした。

 

        

 
   
   

2015年10月13日火曜日

10/10   10月環境塾

平成27年10月10日

    10月  環境塾       (日本環境管理センター)
 
 今日は、3連休初日となり、昨夜から心配していました天気も雲り空でしたが、秋らしい気温で
過ごしやすい日となり、トウモロコシの収穫にはもってこいでした。

 ◎1時間目の「トイレの話」では、「トイレ・排泄は大切なもの」と、いう位置づけで
  トイレに行くことは、恥ずかしい事ではないという心の育成を目指した講義でした。

 ◎2時間目、7月に塾生がまいた種が芽を出し実がついた事を実際に見て収穫体験し、
  植物多様性の理解を目指しました。
  ◎環境塾は、各企業のご支援、「清流の国ぎふ森林環境税」各方面の皆様のご協力に
  より、運営されています。

         
 


    [トイレの話]           加藤 篤 講師     日本トイレ研究所


●受講生も保護者も普段あまり話題にしないうんちについての学習が珍しく、いつもとは目の輝きや、講師の質問に対しての反応などとっても活気のある雰囲気でした。
 
●*体の調子が良いのは、いいうんち(ぴかぴかうんち)が出ること
 *うんちが出ることは、食べること、眠ること、運動することがバランスよく行われ
  からだの調子が良いことをあらわしています。
 
●健康とうんちのつながり、そして、トイレ、排泄はとっても大事なこと。
 はずかしいことではないことを学んだ。
 
 


 ●東日本大震災のトイレ現場の声から
  「食べる」「排泄する」といった人間にとって基本的なことが、災害時には、
  ままならなくなりました。食べれば必ず排泄があり、排泄を我慢すれば、健康状態を
  維持することが出来ません。

 ●不衛生な環境では、医療も食事も成り立ちません。トイレ・水・食料が大切。

 ●①自助・・・・・・70%  各家庭単位で工夫して頑張る
  ②共助・・・・・・20%  地域でそれぞれが協力工夫して頑張る
  ③公助・・・・・・10%  最後に行政の応援を待つ

 ●災害時には、道路や、水道、電気が止まり、人に頼ることが出来ない事もあります。

 ●日ごろから、家庭内備蓄がすべての基本になります。中でもトイレは、絶対です。

 ●応急処理用のトイレの使い方を学びました。


    

        初めて見る応急処理用トイレに、身を乗り出す塾生!!!


 ★ 塾生の感想


 *地震などの災害時のトイレの事など考えたことがないから、とても勉強になった。

  *トイレをガマンして飲まず食べずに、いると病気になる事を学び驚いた。

  *トイレの応急処理グッズを初めて見た。

  *応急処理のトイレグッズは、自分だけが使っているのではなく災害時な

   どは、大勢の人が使うので、最終処分後の環境はどうなるのか考えたい。

  *今は、なんでも便利になってトイレの水をたくさん使ったりして環境に

負担をかけているのでエコな生活がしたい。

 *ぼっとん便所を大切にしたい。江戸時代の大昔はうんちやおしっこで野菜

  を育てる肥料にしていたことにびっくりした。


    
 

  [トウモロコシの収穫体験]  牧野 大樹 講師   日本環境管理センター
 
 

7月に畑の土の働きを学び、木や草の育っている土に栄養を与えるとその土は
 昆虫や微生物のすみかになり地球上のゴミを分解して土に返し地球をきれいにする
 ことを学びました。
 
  *7月に塾生がまいた種が芽を出し実がついた事を実際に見て収穫体験しました。  

 *収穫体験では、トウモロコシが実っているのかまだ早いのか見分けられな 

 く実ってないものまで収穫してしまう塾生もいて、見分け方をスタッフか

 ら教えてもらっている塾生もありました。

*今年は、雨が多かったせいか土の中にダニが発生したり夜盗虫がいたりし

 て昨年より不作である説明も受け、大自然には人間の力は及ばない事を学びました。




 




    
    *みんなでトウモロコシの試食をしました。 焼いたトウモロコシにカボスのしぼり汁を
     かけて、とろけるチーズをのせてから食べました。
   
    *採れたばっかりのトウモロコシはプチプチしてとっても美味しかったです。







 

2015年9月13日日曜日

9/12   9月環境塾

 平成27年9月12日
  
  9月 環境塾  (揖斐川町の桂川)
 
   先日の台風18号で関東と東北の記録的豪雨で、栃木県、宮城県で堤防が決壊し
  甚大な浸水被害が出ました。大変胸が痛みます。
   今回の「お魚ウオッチング」の会場となる揖斐川町の桂川は、先週下見に来たとき 
  は、膝下ぐらいの深さで、安心していましたが、岐阜県でも大雨が降りましたので、  
  水深について、心配していましたが、先週よりは、やや深かったのですが、
  窪田講師の指導の下に無事実施終了できました。
 
   
   「お魚ウオッチング」      窪田一仁 講師   自然観察指導
      
    参加者の環境保全意識の向上のためも含めて、水環境や生物多様性の重要性、
  保全の大切さを体験するため揖斐川町桂川で「お魚ウオッチング」を
  行いました。
   また体験中は、森林・環境税受託事業であることのわかるのぼり旗、
  お魚調査中の旗も立て、近隣住民に活動の内容がわかるようにました。
 
    ★ 揖斐川町の桂川について
       ●揖斐川にそそぐ川で、人の手が加わって無いので現在でも
         自然が残っている。
       ●今日は、先日まで雨が降っていたためいつもより増水していますが、
         濁りもなく「お魚ウオッチング」するのには問題ない。
       ●川の真ん中から東側の流れが速いので気を付ける。
       ●こんなきれいな川を、いつまでも残す必要を、学んだ。
    ★桂川に棲んでいる魚たち
       ●シマドジョウ
       ●ドジョウ
       ●ヨシノボリ
       ●ナマズ
       ●スナヤツメ
       ●ドンコ
       ●オイカワ
       ●カワムツ
       ●アユ
       ●タカハヤ
       ●アユ
       ●ギンブナ
       ●カマツカ
           ●ブラックバス
    ★桂川で観察できる魚たちや貝たちはそれぞれ、助け合って生きている。
      一種類の魚や、貝が死んだりしていなくなってしまったらその他の
      たくさんの魚たちや、貝たちも生きていくのが難しくなってしまう。
      みんなで、魚や貝の棲みやすい環境を守る必要がある事を、学んだ。

                  


     ★ 窪田講師の指導で、魚を捕まえる方法を学びました。
        川の水が流れている所まで行くには葦などの植物がたくさん
        生い茂っている土手の湿地を通らなければ行けません。
        下見の時に見つけておいた人口のコンクリートの階段に
        参加者を、誘導しました。
        川下にはスタッフが、張付いて安全を見守りました。

        水がきれいで水草もいっぱいあり、水の流れでなびいていました。
        こんなきれいな場所だから生き物がいることがわかりました。
        葦の群生している所には、ハグロトンボやシオカラトンボが
        たくさん飛んでいました。
        水の流れの方に来たトンボは、手で摑まえれそうなのにスイスイ
        逃げて水面に写ってびっくりするほどきれいでした。

         
      ★ 水がとてもきれいで、水草がかたまって隠れ家みたいでしたが、
         水の中を勢いよく魚たちが泳いでいるのが良くわかりました。
         簡単に網に入りそうなのに、逃げられてしまっていましたが、
         しばらくすると、あちら、こちらで歓声が上がり魚を捕まえる
         ことが出来ました。

        
        みんなが捕まえた魚をプラスチックのケースに入れ講師から
        それぞれの特徴を教えていただきました


                  ↑ 
            これは、ドンコです。
            昔はたくさんいたが現在では、希少種です。
            動きが、遅いので捕まえやすい。
            一生を淡水域で過ごす。群れを作らず単独で生活する。
            食生は、動物食なので口の中に入れば、魚類、水生昆虫など
            にも襲いかかる。
            小さい魚を同じケースに入れると食べてしまう。
            人間が、ドンコをから揚げ、塩焼きなどで食べるとおいしい。
            寄生虫を保持するので、生では食べない。


    ★桂川にはたくさんの種類の魚たちが棲んでいます。
         とってもすばしっこい魚たちは、昨日、講師が捕まえて
              置いてくださいました。
         もっと、すばしっこい魚はつり竿でつられたそうです。


                ↑
        これは、シマドジョウです。きれいな水にしか棲めません。
   
        
      ★ 講師から、たくさんの種類の魚たちを見せてもらいそれぞれの特徴を
       教えてもらいました。
       魚が生息するには植物なども含めて生物がそれぞれ助け合ったり、
       喰われたりしながら、 
       自然環境のバランスを保っている事を知りました。
       水環境や生物多様性の重要性、保全の大切さが理解できました。
       


       ★せっかく、捕まえたが、自然を大切にすることを学び、捕っては
        良くないので魚たちに勉強できたお礼を言って
        川に返し元気に泳いでいく姿にお別れしました。
       ★日ごろ経験出来ない体験ができ、ドキドキ楽しい一日でした。

        

 
 
 


 

   

2015年8月9日日曜日

8/8   ㋇環境塾

平成27年 8月8日

   「草木染」   会場(ハートピア安八)

            所講師
            スタッフ6名(大塚、鈴木、棚瀬、渡邉、岩田、小里)

  ●今年は、先月の環境塾当日も、今月も台風が近ずいていると予報は出ていましたがコース
   が、外れて、ギラギラ猛暑の晴天で開催できました。
  ●今月は、草木染で藍を使いますので、所講師から、晴天ですと藍色の染まりが良く
   絶好の染色日和、と教えていただきました。
 
  
  環境学習のねらい

  ★私たちは地球という大きな生態系の一員であり、私たちの生活には様々な生き物が
    関わり合う生態系から得られる恵みによって支えられていることを学ぶ。
  ★私たちの命と暮らしを支えている植物を含む生き物を、持続的に利用し守る方法について
    学ぶ。
  ★生態系の中の植物を使い人間やほかの動植物にどのように、関わり合っているのか、
    染色体験を、通して学ぶ。

  講義の内容 
 
  ●今年は、「ハートピア安八」内の歴史民俗資料館の、となりのハイビジョンシアターで講義を
   受けました。
  ●染色体験実習は、大変暑かったですが屋外で行いました。とっても天気が良く鮮やかな
   藍色が出ました。(昨年は、台風接近で雨が降りきれいな藍色は出ませんでした)
  ●所講師は、講義を始める前に、戦争中に京都で育ち生活用品とか食料に苦労されたことを
   話され、塾生に小学生の時に環境学習について学べることは貴重で幸せであることも
   教えてくださいました。
  ●ちょうど今年が、戦後70年になる事も説明され、歴史民俗資料館では、たった70年余り
   しか経っていない道具がすでに資料となり展示されている。
  ●今日習う藍染は、2000年も前から受け継がれてきた人間にとって必要な染色である。
  ●タデ科の藍は日本の色、ジャパンブルーと言われる1年草である。
  ●藍は、虫除けになるので野菜の周りに植えると虫が付きにくいしガラガラヘビなども嫌がる。
  ●藍の虫除け効果のおかげで藍の周りの植物が虫の被害を受けないで育つことが出来る。
  ●人間も藍染のおかげで害虫やガラガラヘビなどから守ってもらった。
  ●昔から農業に携わる人々が藍で染めた衣類やテントを用いて農作業をしてきた。

 藍染体験

  ★ ①絞り染め と ②板染め を習いました。


      ハイビジョンシアターで草木染は2000年も前から現代まで先祖から受け継がれてきた     
      染め方で、日本では最も古い染め方でもあることを学びました。


      ①絞り染めをする準備をしました。 まず、ハンカチに模様をつけたいところを選んで
      輪ゴムでしっかり絞り、染料が入り込ないようにします。

      
       しっかり絞れた人から藍の入った染め液の中にハンカチを入れました。
       手まで染まらないように手袋をはめて染色体験をしました。

      
       藍の染色液に約10秒浸けて取り出し、空気に触れさせ再び10秒浸け取り出しました。
       濃く染めたいときは20秒とか30秒とか自分で工夫しました。


      ②板染めの準備をしました。
       今回は、ハンカチをそれぞれ思い思いに畳んでその上から割箸と輪ゴムで固く
       縛りました。
       

       所講師から色々なたたみ方があることも学びました。
       

       細かく畳んでどんな模様が出るか楽しみでした。


        タデ科の藍を所講師のスタッフ(大塚さん)が、今日の実習のために、育てて
        下さいました。 葉っぱをちぎってミキサーで粉砕できるようにしました。



        ミキサーで藍の葉っぱを、粉砕するところです。


        粉砕できた藍の汁を布で濾しました。


       藍の染料で、板染めをしている所です。 染液から出したばかりの時は植物の
       緑色をしていますが、空気に触れ太陽に当たると真っ青な藍色に変化します。
       とっても、不思議で感動しました。

        
        染め上がったハンカチを干している所です。
        
         
       ぎふ地球環境塾は岐阜県の環境税と地域の企業からの助成金で運営されています。


        塾生は、世界に一枚しかない自分で染めた作品に大満足で、草木染体験実習
        を、終了しました。ちなみに外気温38度の暑い日でした。
        ありがとうございました。講師に拍手で感謝の気持ちを伝えました。