2017年8月27日日曜日

8/12   8月   環境塾

平成29年8月12日


8月 環境塾      場所:輪之内町文化会館リトルホール





夏休みまっさかり。
開始1時間前にはひどい雨降りで心配しましたが、次第に天気になり絶好の染め日和になりました。
藍染は、お天気よって色の出具合が変わり、雨や雲だと藍色でなく緑かかった色になるそうです。

輪之内町のリトルホールで抗議を聞き、外で実習(草木染)を行いました。

初めて体験する藍染めに感動の声があがりました。親子で積極的に楽しく取組み、手際  
よく出来上がりました。




草木染め(藍染め)             講師:草木染色家 所鳳弘

                               他スタッフ6名

<環境学習のねらい>

私たちは地球という大きな生体系の一員であり、私たちの生活には様々な生き物が関わ り合い、生態系から得られる恵みによって支えられていることを学ぶ。

私たちの命と暮らしを支えている植物を含む生き物を持続的に利用し守る方法について学ぶ。

生態系の植物を使い人間が他の動植物にどのように関わり合っているのか染色体験を通じて学ぶ。








1.染色体験(絞り染)
<材料> 染色液(藍を発酵させたもの) 、白いハンカチ2枚、割りばし2本、輪ゴム

<順序>
①ハンカチを数か所、輪ゴムでくくる。くっくた所は液が入らないので、白くなる。








②染色液につける(講師が事前に用意された藍を発酵させた液)  
                      





                                         ゆっくり10数える


③水で洗い流す
 好みの色が出れば輪ゴムを外してもう一度水で洗い流して完成。
 色が薄いと思ったら、④に進む。


                  

④もう一度液につける(濃くしたい部分は長くつける)



⑤輪ゴムを外して、水でもう一度洗い流して完了





⑥干す・・たくさんの丸い模様

            











2.染色体験(板染)
 <順序>
①ハンカチをじゃばら折にし、割り箸をゴムで止める

②絞り染と同様に液につける→水洗い

③干す・・・直線模様が出来上がり(直線模様)




          青空に映えて、風になびいています・・みんなで鑑賞会
              


3.染料作成体験


 <藍の特徴>
藍染めは2000年も前から続いている
毒ヘビや虫が藍のにおいを嫌う(昔は砂金採りの人が藍で染めたブルージーンズ  
 を履いていた。)
薬草の働きがある(虫に刺されたら、藍の汁をぬるとよい


藍の葉
          
<順序>
①葉っぱを1枚ずつちぎる


  
②葉っぱをミキサーに入れ水を足して回す
 
③液を布に流し、こして絞る


  
出来上がり・・・きれいな緑が、時間がたつと藍色に変化する



<受講生の感想>
仕上がるまで、柄が想像できないのでおもしろいと思った。
空気に触れると色が変わる(緑→藍色)のに驚いた。
世界にひとつだけのハンカチが作れてうれしかった。
友達と同じようにやっても、出来上がりが違ってすごいと思った
藍染めは意外に簡単にできたので、家でもやってみたいです。
輪ゴムや割り箸で柄が作れたので、すごいと思いました。
自分だけの色、柄が出来てとてもうれしかった。









ぎふ地球環境塾の事業は
「一般財団法人 セブンイレブン記念財団」
の助成を受けて行っています






















 






 


 



















 


2017年8月3日木曜日

7/8  7月環境塾

平成29年7月8日


7月 環境塾   場所:日本環境管理センター(平田町)
梅雨の合間の晴天。岐阜地方には高温注意報(予想気温35度)が、発令されました
たいへん暑かったのですが、無事にとうもろこし種まき体験が出来ました。

 1時間目は、温暖化と病気の話 健康被害にならないように私たちがこれから気を付ける事を
  教えてもらいました。
 2時間目は、環境仮想に親子で真剣に取り組みました。
 3時間目は、とうもろこしの種まき。10月には美味しいとうもろこしが
収穫できます。 ちょうど体験時間が11時半ごろでしたので、熱中症を心配し
種まき体験会場では冷たいお茶を用意していただき嬉しかったです。

★1時間目
 「病気のはなし」      岐阜大学客員教授    渡邊 昇 講師

 「地球が温暖化になると、どうなるのか?」
  私たちの最も身近な健康とつなぎ合わせて考えてみよう。
  世界の平均気温は14°日本で言うとほぼ金沢市の平均気温と同じ
  このまま世界の温暖化が進めば、今世紀末には・・・・どうなる?
  金沢は、今の鹿児島、沖縄あたりの平均気温と同じになってしまう!
  ということは、岐阜も鹿児島や沖縄と同じような環境になっていきます





           四季折々の日本が温暖化することにより、植物
          生き物にも変化が起き、人間も健康被害が生じてきます。
   今まで日本になかった熱帯地方の疫病も日本にも増えてきます。
   すでに熱帯地方にしか生息しなかった蚊も日本で発見されていますね。

   特に感染症の予防には気をつけて下さい。
   それには、先ず私たちの出来ることは、以下の3つがポイント

  ①    十分な睡眠時間の確保
    ② 規則正しい生活
  ③    栄養を十分にとり抵抗力をつける


★2時間目   
  環境仮想をしてみよう(バイオスフィア)    旅行作家  石原英一 講師
                                                                                                                   (イシコ)

    イシコ講師 プロフィール 
     1968年安八町生まれ。静岡大学理学部卒業後、
    大道芸を取り入れた子供ショーをしながら約10年間、全国を周る。
    その後、女性ファッション誌の編集長を経て、
    企画会社((有)ホワイトマンプロジェクト)設立。
    WEBや雑誌の企画、鞄やシャツの企画、中学校の先生向け指導書を作成する
    環境教育の企画など幅広く活動。その一方で、
    「1ヶ月90食寿司を食べ続けると人間はどうなるか?」、
    「世界各地の美容室で髪の毛を切ってみる」など独特の体験を書き綴る
    エッセイストとしても活動している。
    著書に「世界一周ひとりメシ」
    (幻冬舎文庫)、「世界一周飲み歩き」(朝日文庫)ほか。
    NHKの「さらさらサラダ」に出演
     2010年から安八町在住



                              
   仮想問題
  「どこにも外出せず、この環境塾の部屋に1年間住みます。この部屋の設備、
   間取りを考えてみよう」

   講師から、A4用紙の白紙1枚だけ配布されルールを守り仮想しました

  <ルール>
  ①    何を持ち込んでもいい
    一度入ったら出られない
    ドアも窓も開きません
    エアコンは壊れている
    携帯、インターネット、TVは繋がりません
    施設の電気は使えません






「ええっ~!」
塾生のみなさん、驚きの声!


 「水はどうする?」・・・「1年分の水はとてつもなく大量です」
 「トイレは?」・・・「後始末はどうするの?」
 「トイレの下に豚を飼うといいよ」・・・「豚は人間の大便を食べてくれる」
 「空気清浄機付ルンバも要るわ」・・「一人では淋しいから動くものがあるといいな」
 「木を植えて落ち葉で堆肥を作る」・・・「光合成で酸素ができるし、一石二鳥」


   最初は難題に沈黙でしたが、だんだん大きく膨らんでいきます
   受講生の斬新なアイデアと石子講師の楽しい掛け合いで、大爆笑!
   生きるためには何が必要か、親子で真剣に考えました
   環境資源、生物、人間(自分)が、いかに共存して生きていくかを、
   楽しく学びました。


   生きるのに最低必要なものは

     ①    空気
     ②   
     ③    食べ物
     ④    トイレ



                
親子が作成した間取り図





★3時間目   とうもろこしの種まき    
                  日本環境管理センター  牧野大樹 講師


  とうもろこしの種まきの様子




   種まき体験の前に循環型社会のしくみについて学びました
   ●みんなのお家から出る台所排水、お風呂排水、洗濯排水、うんち、おしっこ
    などが下水道に流れ浄化センターに集められ浄化され再び
    川に流されることを学びました

   ●10月の収穫を目指して、種まき体験をしました
    これから収穫できるまでのとうもろこしの管理は日本環境管理センターの
    スタッフさんが行ってくださいます

   ● 環境塾を開催させていただいている日本環境管理センターでは、汚泥の
    水分を飛ばし、資源として培養土(炭化汚泥)を作っておられます
    その培養土を使って、実験的に野菜(マンゴー、とうもろこし等)を栽培されて
    市場に出荷されています



    背丈が大きく収穫できるとうもろこしは、明日から海津のJAや、
    道の駅に出荷される予定です 甘くておいしいと大好評!!
    私たちが、まいたとうもろこしの種は10月には収穫出来今から楽しみです!



<受講生の感想レポート>
・蚊から移る病気があることを知った。
・病気は難しくて身近なことだけど、とても大切なことだと思いました。
・栄養をとってしっかり睡眠をとりたいと思った。
・病気にならないように元気に生きることの大切さがわかった。
・部屋を造るのは楽しかった。
・現実的に考えれば考えるほど、ペンが進まず頭の固さを実感しました。
・もし、1年間この部屋でつらい生活をしてみたら、死んでしまうかと思いました。
・想像って楽しい。





ぎふ地球環境塾の事業は「一般財団法人 セブンイレブン記念財団」の助成を受けて
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