2018年12月22日土曜日

平成30年12月8日
  12月度 環境塾                        場所:日本環境管理センター  


暑かったり急に寒かったりと寒暖の差が激しい日が続いています。
今年最後の環境塾、
先月はお休みが多かったですが、
今回は大勢の親子に参加していただけました。
待ち時間には、図書を借りて静かに本を読んで過ごす姿が
見られます。
やはりなんといっても、人気は”サバイバルシリーズ”
講義が始まる待ち時間
≪1時限目≫
使用済液体の回収/精製
                    講師;本リファイン環境経営士 吉田一富
吉田講師
 吉田講師は、輪之内町にある㈱日本リファインに勤続されています。
そして環境塾のボランティアスタッフとして
毎月お世話になっています。


 冒頭は、若い頃の吉田講師のお話でした。
自然が好き!動物が好き!
好きが高じて旅や冒険に夢中になり
大学1年では、単位をひとつもとることが出来なかったとか。
その後の3年間で、単位を取得し無事卒業!
こうして培われた、自然や生き物との共存が今の
環境を考える立場にもなったと言われました。
動物・自然好きな若い頃の吉田講師



使用した有機溶剤(接着剤、ペンキ塗料等)を蒸留にかけて精製し、
リサイクルをされています。
使用済み溶剤を下(写真の工場)に入れ、
沸騰して蒸発するそうです。
一度、見てみたいです。
工場



また、再生品をよりきれいにする(ハイグレード)にも
取り組んでいるとのことでした。
高純度化=アップサイクル
と、呼ぶそうです。





日本では、
こういった溶剤のリサイクル業者は
わずか51社しかないそうです。
まだまだ今廃棄してしまう
有機溶剤は多いようです。


後地球が温暖化対策をとらなかったその後を
ビデオで見ました。

2050年の地球のようす(向かって左が対策後、右は対策なし)

2100年の地球のようす
対策をとらなかった、地球は真っ赤になっています!
日本もどこにあるかわかりません。




サザエさんで省エネを考えてみよう

間取りまででてきました!
ひとつの部屋に集まって、
食事をし、テレビを見て
楽しい団欒を過ごしています!
これも、省エネですね。


省エネは、
”がまん”のイメージが強いですが・・・
心の持ち方を変えて
ワクワク感で
心の豊かな暮らしにつなげよう!
がまんしなくても
すむ方法を考えてみよう!


≪二時限目≫
自然環境の保全
 生き物たちはとてもフクザツな関係でつながっている
                             講師;岐阜大学生物応用学部教授 伊藤健吾
伊藤講師
今日のお土産は?!
この海津近辺でとれた
イシガイ
貝の模様で、何歳かわかるそうです。

おおきいな~

質問
「メダカがいなくなって困る人は?」
 牛がいなくなったら困りますが、
(おいしい牛肉が食べられなくなる)
メダカがいなくなっても困らない?
しかし、生き物の世界(人間も含む)は、
フクザツな関係でつながっている。


どうやったら、生き物を守ることができる?
①生き物を飼って、増やす⇒人工的に増やしたものは自然に戻れない
②生き物の環境を保全する⇒生きている場所の環境を守っていく













すごいやつら
ベスト3を紹介してもらいました。
塾生の中には
名前は知っていたかもしれませんが
、その正体は不明でした。
聞いてビックリ!


「環境ウォーッチャーになって下さい」
塾生の熱心な質問
どんな生き物も
私たちが生きていくには
必要な生き物ばかり。
環境を守っていく
必要性がよくわかりました。


伊藤先生のメッセージ
「皆さん、自然をよく見てみよう!
環境ウォッチャーになって下さい!」
いつもと違う様子がわかるよう
日頃から目を凝らして観察してみて下さい。


≪感想≫
●使用済み液体が茶色から透明に変わるのが、すごいと思った。
●利便性を追求するのもあまりよくないと思った。
●今の自分は環境にやさしくない生活をしている。反省した。
●自然の小さい変化に気づける人になりたいと思った。
●すごいヤツを見せてもらえておもしろかった。
●家の周りの環境を見ていきたいと思った。
●メダカがいなくなったら、ヤバイことがわかった。
●自分の家でできていることは、小さめの家でテレビは1階のみ。いつも1階で子供4人と過ごせている。小さい子供たちが一緒にいてくれるうちは、楽しく地球に優しい生活をしていきたいな。





2018年11月24日土曜日


平成30年11月10日
11月環境塾


場所:ハートピア安八
今日は、土曜授業がある小学校が多く、参加人数は少なかったものの
開催場所がいつもと違い、新鮮な気持ちで取り組めました。
ハートピアのお隣の公民館では、中学校の文化祭が行われており、
季節柄たくさんのイベントがある中、環境塾に参加していただき
スタッフ一同感謝です!
ハートピア安八
 
施設内にある新鮮な自然水が湧き出る”しあわせの泉”
毎日たくさんの人々がおいしい湧水を求めて訪れます



1時間目
≪学ぼう!暮らしの中のリサイクル≫
                                                                                                 講師;日本耐酸壜 川地康文



日本耐酸壜ってどんなところだろう?
小学生の皆さんは馴染みのない会社かもしれません。
ドリンク類・・・リポビタンD等(おじいちゃんか、お父さんが飲んでる)
牛乳・・・給食では紙パックが多い
ラムネ(夏になったら縁日で、飲むかな?)
その他ガラス製品
なんと世界で一番高速の機械でガラスを作ってみえるそうです!
ペットボトルが、多く出回るようになっていますが、
ガラスビンの特徴は
●中身が見える
●さびない
●変形しない
●空気を通さない
●臭いが移らない
●紫外線を通さない


1年間のゴミの量⇒4人家族で1.35トン(トヨタプリウスの重さと同じ)
55,000円の税金を使っています。
全国では、4,317万トン(東京ドーム116杯分)


必ず捨てられてしまうものは容器(ゴミの60%)



「容器包装リサイクル法」が平成9年に施行
耐酸壜でも取組が始まった
取組内容
①Reduce(リュディース)
●発生抑制
例:軽量化(ガラスの厚みを薄くする)
効果:運ぶ際に重量が少ないと運ぶトラックのガソリン等のエネルギー減
原料が少なくてもよい
②Reuse(リユーズ)
再利用
リターナルビン(お酒、ビール、ドリンク等)・・繰り返し使用可
家庭やリサイクルセンターで回収され、
きれいに洗浄し、再度使用される 
リターナルビン
③Recycle(リサイクル)
●資源にする
ワンウエイビン(1回限りの使用)
家庭やリサイクルセンターから回収し、粉砕し原料にする

ワンウエイビン
全てをうまく回すには
企業努力だけはできない
消費者の「あきビン出しのルール」を
守ろう!
あきビン出しのルール
ルールを守らすに
ビンに陶器などが混入していると
・・・こんな製品(不良品)に

親子で、ビンのリサイクルの重要性が 学べました!!
陶器が混入したビンを見て確認

第二時限目
≪光環境とプラネタリューム見学≫
                                                                                               講師;ハートピア安八  船越浩海
船越講師
◆光害
「光害(ひかりがい)」・・ってなに? 耳慣れない言葉です。
受講生の皆さんも多分聞いたことがないと思います。
照明の設置方法や配光が不適切で 景観や周辺寛容の配慮が
不十分なために 起こるさまざまな影響をいいます。
わたしたちの街でも 街灯や店のあかりが必要以外のところにもれていたり
必要以上に明るく照らされているところがたくさんあります。
電灯が稲をてらしていた
茶色く枯れているような稲
道路だけに灯りがあたるようにした
私たちが毎日食べているご飯にも 影響があるんですね! 」
宇宙から見た世界の夜間照明・・日本よくわかります
日本の夜間照明
日本は無駄な照明をしている様子がわかります。
わたしたちも暮らしの中で 正しい照明の使い方を学ぼう。



プラネタリューム見学
                                                   
様々な天体望遠鏡
今日の夜空をながめました。
星の名前や、流星が眺められる時刻等
おしえていただきました。

<感想>
ビンのリサイクルに協力したいと思った。
●ビンのリサイクルのときは、他のものを混ぜないよう注意する。
●人が出すゴミをへらすために色々な工夫がされていることがわかった。
●光害のせいで田んぼにも影響がでると初めて知った。
●今まで気にしていなかった光害をこれから気にしてみようと思った。
●フードをつける。光害知りませんでした。大変ためになりました。
●光がたくさんムダになっているから、まわりに人に広めようと思いました。


2018年10月24日水曜日

平成30年10月13日
10月環境塾
                                          場所;日本環境管理センター


すっかり、秋です!
今日の後半は、7月に種まきしたとうもろこしの収穫と
ミニバーベキューの予定でした。
しかし、相次ぐ大型台風襲来で!・・・
とうもろこしが大被害を受け
収穫不能になりました(泣)
それでも、おいしい貴重なとうもろこしと
パパイヤ料理で賞味させていただきました!
トウモロコシ畑
本日前半のカリキュラムの予定であった
「トイレの話」の講師の先生が都合悪く
代わりに
日本環境管理センター2名の講師による
講義をしていただきました。


1時限目
≪トイレの文化と日本環境管理センターの仕事≫
                                      講師;日本環境管理センター牧野
牧野講師
環境という言葉のイメージは・・
自然、森林や山、水、燃料・・など色々浮かんでくる。が、
「環境が整う」という言葉から、
いい状態、状況を整えるというように
身近なところに環境というものがある。
当たり前のことにだんだん慣れてしまう。


「70~80年前までは、トイレの汚泥は
リヤカーで運び、畑にまいていた(肥料)
または、川に流していた。
その後、海に捨てたりしていた。」
水洗トイレの環境にに育ってるこどもさん達はビックリな様子!
牧野講師は子供の頃、
周りの子たちから
「うんこ屋」「くさーい!」
と言われていたそうです。
しかし、この言葉をバネに
「皆の嫌がる仕事をやろう
何か役にたてることをしよう」
と、奮い立ち
今に至っていると話されました。



二時限目
≪合併浄化槽の話≫
                                      講師;日本環境管理センター 佐藤
ミニチュア浄化槽
普段は土の中に埋まっており
見ることのできない浄化槽のミニチュアです。
現在は、下水道がかなり普及しており、
浄化槽使用の割合は低くなっています。
佐藤講師


浄化槽の中
親子でちょっとビックリのふたつ
①意外と知られていない
災害時のトイレの被害
②浄化槽の中では
バクテリアが汚れを食べて水をきれいにしてくれる。


他に数問のクイズ問題で
クイズ問題
生活排水で一番汚いものは?


台所の水が一番汚い
誰もトイレの水と思っていたのに
正解は
台所の排水」でした!




また、新しい技術も紹介されました。
汚泥に薬品を混ぜると
綺麗な水と汚泥に分離できる
実験です。
興味しんしん

泥水に薬を入れてシェイク
時間がたつときれいに分離
こういった技術が
バキュームカー(汲み取り衛生車)に搭載されているとのこと。
実際にその様子を見せていただきました。
車で実際に分離される水を見学




3時限目
≪トウモロコシとパパイヤのミニバーベキュー≫
種まきの授業と今回で2回目の
ミニバーベキュー。
何度食べてもおいしい。
青空の下、
自然に囲まれて(田園風景)
みんなで食べるパパイヤ
最高!


パパイヤの木
おいしそう~
いただきま~す
2杯目もどうぞ
≪感想≫
●台所の排水が一番汚いことが心に残った
●台所にいろんなものを安易に流さない
●下水がいいのか、浄化槽がいいのか、深く知りたくなった
●ボットン便所を見てみたい
●浄化槽を見直しました
●下水道システムが都市化の優位性だと思っていたが、必ずしもそうでない
●浄化槽では微生物が汚水をきれいにしてくれることに驚き!
●昔は、トイレもたいへんだったなと思いました